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2023.10.11 基礎知識

エンドポイントセキュリティとは?重要視されている理由や対策について解説

従来、企業で取られてきたセキュリティ対策は、ファイアウォールなどによって社内のネットワークを保護するものが主でした。

しかし、現在はテレワークやハイブリッドワークなどの普及により、社外に機器を持ち出して勤務をする機会が増加したことで、ファイアウォールだけでの対策では不十分となっています。社外から社内のネットワークに接続するクライアントPCやモバイル端末など、エンドポイントにおけるセキュリティ対策の重要性が高まっていると言えるでしょう。

この端末を保護する対策をエンドポイントセキュリティと呼びます。本記事では、エンドポイントセキュリティの概要と重要性、対策について解説していきます。エンドポイントセキュリティ対策として有用なツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Index

エンドポイントセキュリティとは?

エンドポイントセキュリティが重要である理由

エンドポイントセキュリティのポイントと対策

エンドポイントセキュリティを強化しリスクに備えよう

エンドポイントセキュリティとは?

エンドポイントセキュリティとは、ネットワーク上のエンドポイント(主にクライアントPCやモバイル端末、場合によってはサーバーも含む)をサイバー攻撃から守るセキュリティ対策を指します。エンドポイント上でのセキュリティリスクを最小限に抑えることを目的にしており、ウイルス対策ソフトやファイアウォールなどが代表的な手段として挙げられます。

従来は社内ネットワーク内にあることを前提に外部の脅威から保護されていたPCなどが、テレワークの普及により外部に持ち出される機会が増えたことで、近年ではエンドポイントセキュリティがさらに重要視されています。

エンドポイントセキュリティが重要である理由

以下、エンドポイントセキュリティが重要である理由について解説します。

社外での端末利用機会の増加

テレワークの普及により、従業員が外部から企業のネットワークにアクセスする機会が増え、エンドポイントセキュリティの重要性が高まりました。

以前は、営業での外回りや出張といった業務上での必要性がない限り、従業員はオフィスで勤務をする形態が基本でした。そのため、オフィス内での機器利用を基本としたセキュリティ対策が主流だったのです。社内利用の場合は、端末のトラフィックやログの監視が容易であり、外部ネットワークからの攻撃への対処も比較的簡単でした。しかし、テレワークの普及に伴い、従業員が自宅やサテライトオフィスなどで業務を行う機会が増えたため、それに応じたエンドポイントセキュリティ対策が必要になってきたのです。

さらに、近年ではエンドポイントで使用される端末の種類が増加しています。

また、テレワークの増加により、私用の機器を業務に利用するBYOD(Bring Your Own Device)も増加しています。そのため、BYOD端末も含めた多様な端末に対して適切なセキュリティ対策を施すことが必要になっています。

不正アクセスの高度化

標的型攻撃等の手段は日々巧妙さを増しており、USBメモリなどの外部記憶媒体を介したウイルス感染のリスクも常に存在しています。こういったケースに対処するためにも、エンドポイントでのセキュリティ対策が要求されています。

エンドポイントでのセキュリティ対策を行っていれば、端末がウイルスに感染した場合でも素早く検知し対応することができます。もし検知できなかったとしても、再発防止策を講じることができるため、そのあとは攻撃の起点をつぶすことにつなげられるのです。

エンドポイントセキュリティのポイントと対策

エンドポイントセキュリティにおいては、エンドポイントへの攻撃を素早く検知し、対応措置を講じることが大切です。ここでは対策の一例としてEPPとEDRを紹介します。

EPP(Endpoint Protection Platform)

EPPとは、エンドポイントを保護するための包括的なセキュリティプラットフォームのことです。その目的はエンドポイントへのマルウェアの侵入を未然に防ぐことにあり、社内ネットワークに侵入したマルウェアを検知・分析・駆除したり、不正なプログラムの実行を防いだりします。

EPPの代表例にはアンチウイルスソフトがあります。ウイルスの脅威からPCを守るために広く活用されてきましたが、近年ではそのパターンファイルだけでは防ぎきれない脅威の存在も指摘されています。

EDR(Endpoint Detection and Response)

EDRは、エンドポイントへの攻撃や不審な動作を検出し、迅速な対応を可能にするセキュリティソリューションです。

エンドポイントの挙動の異常からマルウェアやウイルスの感染をいち早く検知し管理者に通知するほか、もし侵入した場合はネットワークを遮断するなど、被害拡大を防止することを目的としています。

EPPとEDRの違い

EPPは「マルウェア感染を防止すること」を目的としていますが、EDRは「マルウェア感染後の被害拡大を防止すること」を目的としています。

しかしマルウェア技術は日々進化しており、EPPだけでは未知の脅威に完全に対応しきれないこともあり得ます。そのためEPPとEDRどちらか一方ではなく、両方を導入しリスクに備えることが望ましいと言えます。

エンドポイントセキュリティを強化しリスクに備えよう

エンドポイントセキュリティは、サイバー攻撃からエンドポイントを保護することを目的としたセキュリティ対策です。より激化するサイバー攻撃から企業のデータを守るために、個々の端末にもより強力なセキュリティ対策を講じる必要性が高まっています。

DRSではPCレンタルを中心に、調達から処分までをトータルサポートするPCLCM(PCライフサイクルマネジメント)サービスのほか、エンドポイントセキュリティ製品「AppGuard」を提供しています。これはアンチウイルスソフトのパターンファイルだけでは対応しきれない未知の脅威への防御にも注力した製品で、エンドポイントへの攻撃プロセスを実行させることなく瞬時に制御、防止するというものです。

DRSのPCLCMサービスやAppGuardの詳細なメリット、内容を知りたい方は、ぜひ以下のリンクからご確認ください。

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