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2024.03.19 PC関連知識

法人PC処分時に自分でデータを消去するやり方|危険性やおすすめの方法も

法人PCの処分を検討する際、データの安全性は極めて重要な課題です。単純な初期化やゴミ箱からの削除だけでは、実はデータが完全に消去されていないリスクが残ります。

この記事では、法人PC処分時に自分でデータを消去する方法とその危険性、おすすめの廃棄方法について解説します。データ漏洩を防ぎ、セキュアな処分方法を選択するための参考にしてください。

Index

初期化やゴミ箱はデータ消去できていない危険性あり

法人PCの処分時におけるデータ消去の重要性

法人PC処分時に自社でデータを消去するやり方はある?

確実にPCデータを消去するなら業者への依頼がおすすめ

まとめ

初期化やゴミ箱はデータ消去できていない危険性あり

データを消去する際 、単にファイルを削除したり、初期化を行ったりするだけでデータ消去が完了したと考えがちです。しかし、これらの方法ではデータが物理的にディスク上に残存しており、専門のソフトウェアを使用すれば容易に復元できてしまいます。

つまり、機密情報や個人情報が第三者に悪用されるリスクが非常に高いのです。

法人PCの処分時におけるデータ消去の重要性

法人PCには 、顧客情報、社内の機密資料、個人データなど、多くの重要な情報を含んでいます。このデータが外部に漏れると、ビジネス機会や企業の信頼性を大きく損なうだけでなく、法的責任を問われる可能性もあります。

そのため、確実なデータ消去は、情報漏洩を防ぐ上で不可欠なプロセスと言えます。

法人PC処分時に自社でデータを消去するやり方はある?

法人PCを処分する際に、自社でデータを消去するやり方も存在します。主な方法としては、以下の3つが挙げられます。

  • 専用ソフトウェアを使用する
  • 専用装置を使用する
  • ハードディスクを物理的に破壊する

専用ソフトウェアを使用する

専用ソフトウェアを使うと、無意味なデータで上書きすることで 、復元不可能な状態にすることができます。

メリット

専用ソフトウェアを用いる方法は、データを安全に消去できる上に、比較的低コストで実施できる点が大きなメリットです。専用ソフトウェアは様々な消去基準に対応し、さらに消去後の報告書を提供するものもあるため、確実性を求める企業に適しています。

デメリット

専用ソフトウェアを使う際は、正しい手順を踏まなければ完全な消去が保証されない点に注意が必要です。また、専用ソフトウェアの選択を誤ってしまうと、データ消去が不完全に終わってしまうリスクもあります。

専用装置を使用する

PCを処分する際に使う専用装置として、磁気消去装置やハードディスククラッシャーがあります。ハードディスクは磁性体で記録されているため、磁気消去装置は強力な磁場を発生させて記録媒体の磁性体を無効化することで、データを消去できます。また、ハードディスククラッシャーはその名の通り、ハードディスクを物理的に破壊する装置です。

メリット

磁気消去装置を使うと、ハードディスク上のデータを一気に消去することができ、手間をかけずに瞬時にデータを消去できます。従来はハードディスクを個別に取り外す手間がかかっていましたが、大型の磁気消去装置を使えばPCをそのまま装置に入れて磁気を照射することで、簡単にデータを消去可能です。一方でハードディスククラッシャーについても、効率よくデータを復旧不可能な状態にすることができます。

デメリット

磁気消去装置は、ドライブ以外の機器も損傷を受けてしまうため、データを実際に消去できたかどうかを確認することが難しい点は留意しておかなければなりません。また、最近のハードディスクは磁気に対して遮蔽された構造のものも出てきているので、より強力な磁界が必要になる場合もあります。一方でハードディスククラッシャーを使用した場合、破壊した後にゴミが大量に出るため、廃棄について考慮することが必要です。

ハードディスクを物理的に破壊する

ハードディスクを破壊するには、ドリルやハンマー、シュレッダーなどを使って物理的に壊す方法もあります。電動ドリルを使ってハードディスクのプラッタと呼ばれる記録媒体に穴を開けたり、シュレッダーでハードディスクを裁断したりします。

メリット

ハンマーでハードディスクを叩き壊す方法は、比較的費用はかかりません。また物理的に破壊することで、ハードディスクに穴が開いたり記録面が曲がったりしているのを目視できるため、ソフトウェアを使った場合に比べて一目で破損を確認できます。

デメリット

プラッタを完全に破壊するには複数の穴を開けなければならないので、力加減や角度によってはデータが復元される可能性があります。さらに、ハードディスク自体も頑丈なため、ハンマーで完全に破壊するにはかなりの力が必要です。また、物理的に破壊する場合はゴミが出るのに加えて、ハードディスク自体も廃棄物になるため、その処分方法も検討しなければいけません。

確実にPCデータを消去するなら業者への依頼がおすすめ

ここまで個人でPCデータを消去する方法を紹介しましたが、実際に自社でやるには現実的でない方法もあり、確実にPCデータを消去するならば業者へ依頼するのが安全です。特に法人PCの場合、ハードディスクには顧客情報や社員情報など、機密情報が含まれているため、データ消去には万全を期す必要があります。 そのため専門の業者に依頼して、安全確実にデータを消去することがおすすめです。

業者に依頼するメリット

専門業者にデータ消去を依頼することは、高度な技術と経験を持つプロフェッショナルが作業を行うため、消去の確実性が非常に高くなります。

また、第三者からデータ消去作業証明書を発行してもらえるというメリットもあります。

業者に依頼するデメリット

デメリットとしては、コストが自分で行う方法に比べて高くなる可能性がある点です。また、昨今業者による情報漏洩事件も発生していることから、セキュリティ体制や取り扱い実績、再委託の有無などの条件をよく確認し、信頼のおける業者に依頼する必要があるでしょう。

まとめ

法人PCの処分時には、データの安全な消去が極めて重要です。データを消去するには専門のソフトウェアや専用装置を使うほか、ハンマーや電動ドリルなどを使って物理的に破壊する方法が考えられます。自分で行うこともできますが、完全にデータを消去するのであれば、知識と実績のある専門業者へ依頼するのが良いでしょう。

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